恋薔薇はスコッチがお好き
No.13(最終話・後編) 恋薔薇の微笑み

9月のある日、マダムベルプランチームはヨナ姫の故郷へ向かった。目が覚めたときは、一同、ティファ二ラーレ星の〈薔薇館〉にいた。外に出ると、本当に車が空を飛び、STAR CABINが東西南北に動いていたのだ。星人たちの住まい […]

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No.12(最終話・前編) マダムベルプラン

世界都市ホテル戦略会議に出席してきたマダムベルは、帰国早々手腕を発揮した。 世界各地のホテル経営者たちとのディスカッションでは、ゴッドファーザーの話しが出された。ゴッドファーザーは、知恵の宝庫だからである。 「It’s […]

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No.11 恋薔薇プリンセスの泪

神野はヨナ姫を初デートに誘った。まだ体調が不十分だからか、ヨナ姫は少し元気がなさそうに見えた。 ヨナ姫は姿を消し、浮遊状態で回ったほうが疲れないという。そこで神野も一緒に姿を消すという初体験に挑戦することになった。 国内 […]

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No.10 ヨナ姫に芽生えた💚恋ごころ…

ヨナ姫は疲れきっていた。二度の大失恋、見知らぬ地球での恋うさぎ活動など、あまり強くない体を鞭うっての日々だった。 献身的な侍女たちやホテルの善き人たちの存在が彼女の気持ちを支えていた。 ヨナ姫は意識障害から回復してきたと […]

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No.9 恋活談義💚

ヨナ姫を囲む男性企画メンバーの会が開催された。同席者は、Dr.れい、ミス花凛、ヨナ姫の主治医のDr.なつき、なつきクリニックの月乃、ヨナ姫に恋うさぎへの関心のきっかけとなった金井、総支配人室スタッフの高山の6人。 なぜか […]

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No.8 恋花火

Dr.れい、Dr.なつき、総支配人室の高山は、花火デザイナーや地元消防局責任者と会っていた。 ヨナ姫の国に花火はなく、花火を見物したいという。恋うさぎを増やすためにも、ホテル内で、ロマンチックな恋花火をあげようと、相談し […]

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No.7 天使の音色

毎日忙しく過ごす企画会議のメンバーにとって、しみじみと語るヨナ姫の静かな語りは、かなり感慨深いものだった。 遠い、見知らぬ星の国からわざわざ横浜みなとみらい21まで舞い降りてきたとは…、幸せになってもらいたい。全員がそう […]

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No.6 丘瑠璃子、夢色の星衣をまとう

13年前、Dr.れいは、藤堂と鳥取にある白兎海岸にいた。日本で初めてのラブストーリーの発祥地「白兎」として、2010年には「恋人の聖地」として認定された年である。 藤堂:鳥取は冬は寂しすぎるじゃないか。デート気分じゃない […]

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No.5 シーサイドチャーチ

Dr.なつき、ミス花凛、Dr.れいは、総支配人室に入り、ヨナ姫の話しで意見を切り出した。 総支配人室長の田坂は、藤堂オーナーの顔色を伺うように「ヨナ姫様のお力になりたいですね…」と、口を開いた。 藤堂:できるだけの協力を […]

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No.4 ヨナ姫、恋を語る…。

ヨナ姫は侍女たちに勧められ、スコッチを試してみた。 口の中に幸せが膨らみ、ショコラも美味しいと感じた。久々に、沈んでいた気分に薄日がさしたようで、侍女たちはチャンスにしたい…と思った。 ヨナ姫はなつき院長の心温かな治療が […]

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