No.1 GINZAクィーン💎の誕生!

 

🎶コーヒーの淹れ方

華やかな銀座には
さまざまな男女たちの
人間ドラマがある。

銀座の中の銀座といわれる
会員制クラブ ‘ローズの微笑み’

はコロナ禍でも連日満席であった。

客たちのお目当ては、
艶やかな美貌と
広い人脈をもつオーナーママ、

ミス麗子。

波乱の人生を送ってきたらしいのだが、
マスメディアの取材は一切受けないため、
ミステリアスな魅力が一層高まっていた。

今やミス麗子は
銀座夜の四天王の中のクィーンといわれ、

ホステスたちからクレオパトラと言われ、
崇拝されていた。

そんな麗子になったのも、
パリ•セーヌ川での

出逢いがあってのことだった…。

…………………………

色彩の魔術師、
ラウル・デュフィはフランスを代表する

画家である。
そのデュフィの展覧会が
ミス麗子の人生を変えることになった。

大失恋し、仕事も窮地に立たされた
ミス麗子は死に場所を探しに

セーヌ川沿いを彷徨っていた。
だが神様は彼女の才能を
放ってはおかなかった。

声をかけてきた人:

セーヌ川が悲しんでしまいますよ…。
貴女のような美しい人に
その表情は似合わないなぁ。

ぜひデュフィ展に立ち寄られ、
もう一度セーヌ川を
眺めていただけませんか。

ジェンダレスぽく、
ソフトに話しかけてきたその人は、

デュフィ展のチケットを
プレゼントしてくれた。

「一日そちらの会場におりますので、
ぜひお越しください」

〔デュフィ展で〕

声をかけてきた人:

来ていただいて、どうも有難う。
どうです、生きる歓びを感じませんか?

デュフィは自分の絵画技巧が
巧みすぎると
悩んでいたことがありましてね…、

利き手を捨て、
左手で絵筆をとったそうですよ。

つまり苦手なことでも、
それにチャレンジすることで
道は拓かれるという教訓です。

ミス麗子:

ええ、そこにニースの海がみえますわ!!
ヴァイオリンと音符たちが踊ってそうだし、
実に素晴らしいです。
ところであなたは?

声をかけてきた人:

申し遅れまして、千坂です。
こうしてお節介をしたりして、
なんとかやっております(笑)。

ミス麗子:

こちらこそ、はじめまして。
ミス麗子と申します。
デュフィ展に寄らせていただいてよかったわ。

ミス麗子はそれから
連日デュフィ展に立ち寄り、

千坂とも親しくなっていた。

デュフィは、
1920年ごろから南仏に
腰を据えて制作をするようになり、
南フランスで画風が開花した。

華やかでソフトな色調と
優美な輪郭線で描き出されるモチーフは、
心の中の生命が発色するかのように
いきいきしていた。

絵画一点一点から
生きる歓びが伝わる作品ばかりだった。

大失恋の後遺症で子宮がうずき、
心とカラダが乾いていた

ミス麗子だったが、
デュフィや千坂の出逢いが
彼女を生き返らせつつあった。

<そう、まだやれることはあるわ。
苦手なことにチャレンジしていなかった!>

ミス麗子はある決心をし、
エアフランス®航空
パリ発東京行きの最終便に乗った。

急ぎ東京に戻ったその足で、
ミス麗子は銀座の顔役である時枝の屋敷に赴いた。

「会長、わたくし、
銀座で生きることに致しました。

若輩者でございますが、
どうかお力をおかしくださいませ」

と頭を下げた。
時枝からの愛人の申し出を受け入れたのだ。

その夜、別れた彼を忘れるためにも、
百戦錬磨の時枝に何回も抱かれた ── 。 

<さぁ、勝負よ。抱きたいだけ抱けばいいわ。
銀座のクィーンになるまでだけど…>

…………………

それから五年の月日が流れた。

ミス麗子は彗星のごとく
銀座夜のスターダムにのり、

いまや、
銀座クラブ四天王の
リーダー格になっていた。

デュフィの絵やテキスタイルで飾られた
‘会員制Clubローズの微笑み’は
連日満員の賑わいだ。

もちろんその成功の裏には、
時枝の全面支援があった。

ミス麗子もまた、
時枝の腕に抱かれ続け、

時枝のカラダに馴染ませていた。

マスメディアを避けていた麗子だったが、
千坂からの勧めもあり、
ベストワンのクィーンになるために
オンリーワンなことをやる決断をしていた。

そんな理由から、
ラジオ局J-TOKYOのオールナイト番組の
ナビゲーターを引き受けることになった。

…………………………

2022年4月からスタートした
《💟恋の深夜便》は、

またたく間に注目の
看板番組となっていた。

銀座のクレオパトラが
ナビゲーターをつとめるとあって、

予想を大きく超えた聴取率を出し、
番組スタッフたちはご機嫌だった。

番組は、毎週土曜日、
夜の9時ー翌朝5時まで
生放送されていた。

生放送ならではの
予期せぬハプニングあり、

緊急ニュースあり、
また毎回登場する
ゲストコーナー「麗子の部屋」には、

有名人がズラリと並ぶ。

番組でミス麗子が
ショコラ好きだとわかると、

ラジオ局にはショコラを
届けるファンが押し寄せ、

ショコラのCMに
起用の話しも ── 。

2023年新春第一回の
放送日が迫っていた。

最初のゲストは一体誰なのか?
またミス麗子が
どんな話しをするのか?

恋多きGINZAクィーンの
ラブエピソードを聴けるのか?

ファンやメディアは、
ミス麗子の今年最初の一言に
興味津々であった…。

 

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