No.12(最終話・前編) マダムベルプラン

月夜の休日🎶

世界都市ホテル戦略会議に出席してきた
マダムベルは、帰国早々手腕を発揮した。

世界各地のホテル経営者たちとの
ディスカッションでは、
ゴッドファーザーの話しが出された。
ゴッドファーザーは、
知恵の宝庫だからである。

「It’s strictly business.
(私情なんかはさんでいない。
これはビジネスだ)」

マダムベルが作る「未来脳デザインと
進化の鐘」のメンバー、
ミスグリーン、ミス麗子、ミス花凛、
Dr.なつき、眞尋ほか八名は
全員情のある成功者である。
彼女たちに共通しているのは、
進化の証を、人々のための
幸せビジネスで魅せてきたことだ。

優しく、深い情をもちながらも、
仕事で結果を出す!と決めて生きている
知的美女たちである。
美しさとは進化そのものだとの
共通認識がある。

マダムベルは全メンバーの師匠でもある
Dr.れいからの特別講義を
思い出していた。

…………………………………………………

進化とは、
変化と選択を繰り返すプログラムです。

138億年前にビッグバンで
宇宙が誕生して以降、
人類はとどまってはいけないし、
歩く道を開拓することが
決められていることを
忘れてはならないのです。

言い換えると、
自分は普通の人間だと決めないこと。
ゼロ才能だとあきらめることは逃避です。
思考の道を拓くで、
絶えず新しい選択が出来、
そこに変化が見いだされます。

自分を
何かしらのサクセスにも向かわせず、
無難に自分の砦を守っているマインドに
進化はないのです。
進化という遺伝情報を無視した寂しい
生き方です。

人は、人と人の関わりの中でしか
生きられないわけで、
それなら、より人のマインドや思考や
能力に寄与した方が
神様から祝福されやすいと考えましょう。

…………………………………………………

マダムベルは、
ヨナ姫と神野のラブストーリー問題を、
情ではなく、ビジネスとして捉えていた。
オーストラリアのシドニーに滞在中の
Dr.れいに一つの案を示した。

マダムベル:
れい先生、
今お話しした考えはいかがでしょうね?

Dr.れい:
素晴らしい。全く同感!!
それは、知恵の愛だなぁ。

マダムベル:
心強いです(笑)。
では早速手を打ちましょう。

        🌱

〔総支配人室には神野、Dr.なつき、
金井、眞尋の4人が呼ばれていた〕

マダムベル:
星王は息を吹き返されたようですよ!
神野君、よかったですね。

〔一同、神野に向けて拍手〕

神野:
有り難うございます!!
……そ、それはよかった!感激です。
ヨナ姫は?

マダムベル:
今からその話しをしますね。
名付けて、マダムベルプランです。

皆さんには、
総支配人室からの指示を出します。
神野君は政府の外務省ならびに観光庁の
特使メンバーとして、
ティファ二ラーレ星へ何回か往き来して
いただきます。

神野:
じゃヨナ姫に再会できますね。
夢のようです。
総支配人!
チャンスを有り難うございます。

マダムベル:
意気消沈の貴方を甦らせるには
これしかないでしょ?(笑)

マダムベル:
次に、なつき先生と金井さんは
ヨナ姫の地球人初の友人として
星王様の信頼を得ながら、
音楽未来交流プロジェクトに
着手していただけますか。

なつき先生には
星人の健康医療担当ドクターたちとの
情報交流もお願いしたいわね。

金井さんはホテルの契約ゲストですが、
貴女の開発された治音®を、
ヨナ姫や星人のために活用すべく、
関係者とご意見交換をしてきてください。
お願いを聞いていただけますか。

もちろん大変なお願いですから、
国内のお仕事調整分を含め、
特別に御礼をさせていただくよう、
オーナーからも申しつかっております。

Dr. なつき:
はい承知しました。
信頼できるドクターがいますので、
院長代行をお願いしてみます。

金井:
総支配人、
大変光栄なお話しではございますが、
私など正職員ではない者で、
よろしいのでしょうか。
藤堂オーナーは何と?

マダムベル:
オーナーから、
ぜひ貴女にとご指名ですのよ。
月夜の休日🎶を皮切りに、
ティファ二ラーレの星人の
メンタルヘルスに貢献してくるように
とのことです。

金井:
はい!
慎んでお引き受けさせていただきます。

マダムベル:
そして、眞尋さん。
貴女の機転と気働きをフル活用し、
皆さんの秘書役として活躍してきて頂戴。
オーナーからの大抜擢ですよ(笑)。

皆さんに異論がなければ、
ティファ二ラーレ星には、
9月中にヨナ姫の侍女の方と共に
浮遊した状態で向かってもらいます。
それまで侍女の方からお国についての
ガイダンスを受けてください。

〔一同、
緊張しながらもそれぞれ同意した〕

マダムベル:
いまの考えは、Dr.れい先生にも
ご賛同いただいていますの。
私はティファ二ラーレ星と
日本の横浜みなとみらい21との
親善関係の礎をつくり、
傲慢で愛が不足な地球人が
生き残るためのヒントを、
ティファ二ラーレ星から学びたいと
願っています。

藤堂コンツェルンとしても益多き
プロジェクトになり、日本政府や
国連からも評価されるでしょう。
皆さん、張り切ってくださいナ―(笑)。

〔一同拍手〕

最終回後編へつづく

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